圧倒的「閃光ライオット」感 WOMCADOLE
「閃光ライオット」というロックフェスをご存じだろうか。
去年まで行われていた10代アーティストの登竜門的イベントである。今年からは「未確認フェスティバル」と名前を変えて行われているが、これまで「Galileo Galilei」や「ねごと」、「CHEESE CAKE」、「The SALOVERS」といった数々の名バンドを輩出してきたイベントである。
個人的な偏見が多分に含まれていると思うがこのフェスに出るバンドの大きな傾向として、初代グランプリの「Galileo Galilei」に見て取れるように「青春くささ」「青臭さ」があると思う（10代バンドというのが大きく関係していると思うが）。
言葉で説明するのは難しいが歌詞に「僕」とか「君」とか入っていたり、ボーカルのロングトーンがちょっと汚かったりとかそんな感じである。
2013年に閃光ライオットに出場するも「フィッシュライフ」らに敗れ、賞を取れなかった「WOMCADOLE」はそんな「青臭さ」を今なお持ち続けるバンドである、
WOMCADOLEのなにが閃光ライオットぽいかってその「声」である。
かすれたようなロングトーン、昨今流行りのバンドと比べると低めの歌声、感情的な歌い方、それらが相まって何とも言えない「青臭さ」、「泥臭さ」が感じられる。
「綺麗な空はある日突然に」なんかはamazarashiなんかが歌えばもっとしんみりした曲になる歌詞である。
それでもこのボーカルのおかげで重さを感じさせない曲に仕上がっている。
現在全国流通盤を一枚出しているがそのどれもが本当に「閃光ライオット」っぽい。
若手バンドの魅力の一つにはWOMCADOLEのような青臭さを感じさせてくれるところにあると思う。そのエネルギッシュな声で多くのファンを魅了していってほしい。
