本気の心の叫び それでも世界が続くなら
CDが売れないと叫ばれて久しい音楽業界。
BRADIOのようにライブシーンを売りとして押し出してくるバンドが増えていくのは当然の流れであろう。
特にインディーズになると対バンが知られるための重要な機会となっているためライブはとても重要なアピールポイントとなる。
「ライブパフォーマンス」といって多くの人が考えるものはキュウソネコカミやゴールデンボンバーのライブのようなものであろう。
こんなライブ行ったら絶対楽しいに決まっている。
しかし「それでも世界が続くなら」のライブパフォーマンスは少し違う。
ライブとしても盛り上がりは確かにないかもしれない。しかし聞く側の感じる熱量は全然負けていない。
ボーカルの熱を観客に伝える。それこそがそれでも世界が続くならのライブパフォーマンスである。
彼らはMVですら音源通りには歌わない。
上がCD音源、下がMVである。
ボーカル篠塚の感情をダイレクトに乗せた歌い方こそそれでも世界が続くならの最大の魅力である。
歌っている内容の重さもまたそれに拍車をかけている。
この歌い方でゆずの夏色とか歌われても聞き手はぽかーんである。
篠塚の思いや感情が吐き出された曲だからこそ輝く歌い方である。
MVに力を入れているのも大きな特徴である。
ドラマ調のMVはなかなか重い。
それでも世界が続くならの前身バンド「ドイツオレンジ」の解散理由をもとにしたMV
篠塚の実体験をもとにしたMV
監督藤井の実体験をもとにしたMV
となっている。
ちなみに参加賞のMVも篠塚の実体験をもとにしているらしい。すごい人生歩んでるわ……
奇跡のMVは何やら予算がなかったらしく篠塚が製作費用全額だしている。
かなり力を入れているMVもそれでも世界が続くならを語るうえで外せない魅力である。
余談ですが 僕のやっているバンドのMVに奇跡という曲のMVがあります あれの制作費は僕個人の実費でした 当時予算的に厳しくMVなしという状況で「じゃあ俺が個人で出すよ」と言ってしまいました 確か35万円くらいだったと思います 僕の様にメジャーでも実費で出すという人もいます
— 篠塚将行(それでも世界が続くなら) (@sino_sstn) 2015, 7月 12
メジャーからインディーズに戻った彼らだがこれからも色あせない熱量の曲を出していってくれるだろう。